
先日、子供を連れて畑に行きました。
畑には雑草がたくさん生えているのですがその中でも子供が夢中になって遊んでいた雑草がありました。
それはホトケノザという雑草です。
比較的よくみかける雑草で紫の小さな花を咲かせます。
雑草には変わりはないのですが少しホトケノザのことを知るとまた見方が変わるかもしれないので紹介しようと思います。
ホトケノザってどんな植物?

ホトケノザ(仏の座)はシソ科オドリコソウ属の一年草あるいは越年草で茎が段々につくことからサンガイグサいう別名で呼ばれたりします。
花の咲く時期は3月〜6月で、2センチメートルほどの紫色の唇のような形の花が咲きます。種子には白い物質が付着し、これにはアリが好むエライオソームと呼ばれる物質が含有していて、この物質にアリが寄ってきてそれを運んでくれるので広範囲に株が増えていきます。
春の七草に数えられる仏の座とは異なる種なので食べることはできません。どうしても食べてはいけないほどの毒があるわけではありませんがおいしくははいと思います。
子供に人気のホトケノザの蜜

ホトケノザの花をむしって根本から吸うと蜜がでてきます。
畑で子供たちが「甘い蜜の花だよ」と言ってチュウチュウと喜んで吸っていました。
僕も子供にすすめられたので吸ってみました。味の感想は…想像通りの味、でも懐かしい。
昔の記憶が蘇りました。子供たちが花の蜜を吸って大喜びしているように僕も小学校の帰り道、花の蜜を吸ったり木の実をとって食べたりしていたなぁと。
子供にとっては特別な味なんですね。甘いものなら飴とか砂糖とか普通にいくらでも普段から食べられます。でも自分で見つけた花から甘い蜜がでてきたらそれだけで感動です。誰も知らないことを発見してしまったようなスペシャルな体験ですよ。
大人になるまでに色々な経験をしていくと感動することが少なくなっていくように感じます。
子供の頃、大好きだったカマキリや蝶なども大人になると意識してみようとしていないからなのか全然みなくなったように感じます。
そんな子供の頃を思い出させてくれるタイムマシーンのような雑草、ホトケノザの紹介でした。
結構どこでもみかける植物なのでみかけたら親子でホトケノザで楽しんでみてください。
懐かしい記憶と再会できるかもしれません。